65.th_部下の教育は怒ると失敗する

折角教育しているのに全然学習していない、向上意欲がなく命令
しないと何もできない、何度言っても出来ない。ああ、なんて最近の
子はこんなにも覚えが悪いんだろう・・・

こんにちは、無欲な常務(MJ)です。

部下の教育でお困りの方は沢山いると思います。こちらがどんなに
手を尽くしても部下は一向に成長しなくて悩みが増えている方のお役
に立てればと思います。
結論、どんなに部下が仕事できなくてもそうさせているのは自分の
せいだと思う事、です。ではどういうマインドで部下に接し教育して
行けばよいか説明いたします。

【目的を理解してもらう事から始めなくてはいけない】

これは超重要です。民間企業であれば営利を追求する為、様々な
課題に思考錯誤して取り組みます。そして企業存続という至上命題に
向かっていきます。存続し続けなければ社会貢献もへったくれもない
からです。そして企業の存続に向けて組織が編成され達成すべき目的
目標があります。だから何故その課題に取り組まねばならないという
目的が明確でなければ意義がなくなってしまいます。
部下への指導が下手くそな人の殆どは、この目的を理解せず、自分
価値基準で教育するから失敗します。まずは組織の一員であることを
改めて自覚し、指導する目的をしっかりと部下に理解させなくては
なりません。

【自分の思い通りに操ろうとしない事】

上記の目的の理解に関連します。例えば営業であれば目的が顧客か
らの信頼を得ることにあったとして、目標は売上前年比120%だとしま
す。そうすると戦略は販路の軌道修正としてテクノロジー分野への
営業をする、とします。そして、部下への教育はテクノロジー分野
の情報を収集し求められているニーズを明確にする作業が必要になり
ます。ところがその指導方法で大半の人が犯すミスは、目的を説明
せず、テクノロジー業界の情報収集だけを命令します。しかも上司は
ある程度の答えを自分で持っていることが多いです。そのやり方が
自分のやり方と違うと指摘します。中にはあたかもそれが失敗かの
ように起こる上司もいます。例えば訪問件数を増やせとか、夜になっ
ても営業を続けろとか、戦術的アプローチというかテクニックばかり
指導する上司が多いです。こういう指導方法では部下はロボットの
ようになってしまい、自立できぬまま主体的に行動することが出来な
くなります。

【主体性を持って行動させるには日頃から考えさせる事】

目的を理解させ、戦略を説明すればあとはどのような戦術的アプロ
ーチが必要かを考えさせることが必要になってきます。最初の頃は
一緒に考えてあげても良いですが、考える習慣が身に付けばレベルは
兎も角として考えさせることを優先しましょう。この時注意しなくて
はならないのは限られた時間があるということです。期限はきっちり
順守させましょう。最終的に重要なことは自立して主体的に行動出来
ることにありますが、その為にはどんな小さなことでも疑問を持てる
スキルが必要になります。だから、考える習慣を教育の過程で重きを
置かなくてはならないのです。

【日頃のチェックは怠らないこと】

実は上司と部下の関係で一定の信頼関係を築くには、日常のチェッ
クだと私は思っています。あんまり細かな報告を要求すれば部下は
嫌気がさしてしまいますが、放任が一番部下には辛いことです。自信
を持って取り組んでいる時は良いですが、必ず不安を持つときがあり
ます。その時の救いになってあげないといけません。また、部下が
疑いもなく間違えた行動をとっている時は必ず指摘してあげなくては
なりません。勿論理由付きで。日常のチェックで重要なのは、進捗
状況と実施内容と結果です。目的を満たしていればそれで良しとしま
す。結果が伴っていない場合は実施内容が悪い訳ですから具体的な
指摘をしてあげましょう。最後は考えさせることです。教育とは忍耐
なんです。そう簡単に成長はしません。

【上司は偉い訳ではない】

先輩や上司で一番やってはいけないのが、教育マウントです。勘違
いしている先輩上司が多いですが、組織では職位が高いものはそれに
応じた責任がありその代わりに権限を有しているだけですから人間
として部下より偉い訳ではありません。極端な話部下にタメ口使われ
たって関係ないと思っています。年上を敬えという人や業界が厳しい
といった都合もあるでしょうが、それが縦の関係となるのは違うと思
っています。軍隊なら別でしょうが。
くれぐれも部下に教えてやっているなどと思わないことです。優秀
な部下を育て上げ、組織の目的を達成する者が優秀な指導者です。逆
に言えばそれが出来ないのは仕事が出来ない上司です。

 

如何でしたか。教育は本当に疲れますよね。しかし、仕事の中で
対人コミュニケーション、中でも教育は組織運営で最も重要な要素
の一つです。人間関係が良好でないと目標とした成果を出すことは
難しいでしょう。教育はマウント取っても×、仲良しクラブでも×、
目的達成に繋げる為、必要な事項を指導することが優先されなけれ
ばなりません。

アドラーの嫌われる勇気にあるように、馬を水辺に連れていって
も水を飲むのは馬、即ち自分が出来る事は機会を与えてあげる事しか
出来ないということですね。

それでは、また今度!

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